保険相談〜医療保険とがん保険はどちらが大事？
保険相談に来る人の中には、似通った保障内容の保険にいくつも入っている人がいます。例えば、医療保険とがん保険の中には保障が似ているものがあります。保険をスリムにしたい場合、どちらに加入しておいたら良いのでしょうか。
保険の見直し〜医療保険よりがん保険にメリット
がん保険のメリットは、がんと診断された時点で診断一時金がもらえることです。
保険金を受け取るには、通常、一定の期間が必要になるのですが、がん保険の診断一時金は、がんと診断された時点で申請でき、治療の始まる早い段階でまとまったお金をもらえるので使い勝手が良いと評判です。
入院前の検査や入院中に見舞いに来る家族の交通費など、高額療養費制度ではカバーされない費用も意外にかかるからです。
一般の医療保険や生命保険の医療特約では、診断一時金は付いていないことが多いですから、家族でがんにかかったことのある人がいるなど、自分自身もがんになるリスクが高いと思える人はがん保険に入っておくのがおすすめです。
保険の見直し〜がん保険のデメリット
しかし、がん保険はがん以外の病気にかかった時には使えないのがデメリットです。
また、健康保険に加入していれば高額療養費制度を利用できるので、がんの治療に数十万円かかるとしても、自己負担額は月額数万円に抑えられ、医療費のことを極端に心配する必要はありません。
高額療養費制度では先進医療はカバーされないので、医療保険以外にがん保険の先進医療特約に入っていないと、がんになったときに困るという意見もありますが、先進医療はまだ効果がはっきりしていない医療であるから健康保険の適用外になっているのです。
先進医療以外にもいろいろな治療方法があり、健康保険の適用範囲内でも十分な医療は受けられます。
がんにかかる確率は年齢とともに上昇しますが、70歳を超えると高額療養費制度で決められた1カ月の自己負担額も下がるので、健康保険に加入していれば、がん保険にそれほど多額の投資をする必要はないのです。
保険は万が一の事態に備えて加入するものですが、万が一の事態が起こる確率はそれほど高くはありません。
生活を楽しむためには、一家のお金を保険だけにつぎ込むのではなく、食費やレクリエーションにも振り分けるべきであり、子どもの教育費や家の購入費などのために貯蓄をしておくのも賢い選択です。
お金を賢く管理するために、保険見直しは定期的に行いましょう。保険相談は無料相談をしているサイトやショップを利用すると便利です。